前職で大変お世話になったヴォラーレの土居さんがついに10年つかえるSEOの基本」という本を出版されたということで、一冊いただいて読みました。

10年つかえるSEOの基本

10年つかえるSEOの基本

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土居 健太郎
技術評論社
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是非デザイナー・ディレクターの方でSEOのことこれまであんまり勉強してないし、ぶっちゃけよく分からん、って人に 基礎からしっかり理解するのに最適だなという意味でこの本をおすすめしたいです。

SEOの基本を抑えるためのポイント

この土居さんの本は技術書やケースの紹介というよりSEOに対する考え方の基本がまとまってる、初心者向けの本です。

目次に抑えるべきポイントの項目が表れていますが、本書のP37には抑えるべきポイントがまとまっており以下の項目を意識して頭の中にSEOの体系図を描いていくと本書の内容はもちろん、今後の勉強もしやすくなると思います。

知っておくべきポイント
- どういう言葉で検索がされているか知る
- 検索エンジンが理解できるようにサイトを作る
- みんなが検索を通じて知りたいことをコンテンツ化してサイトに掲載しておく
- 継続的にサイトにリンクを集めていく

土居健太郎著「10年使えるSEOの基本」P.37から引用

本書の構成は「土居くん」っていう土居さんと「すずちゃん」っていう女の子の対話形式です。対話形式部分はすずちゃんが独特の質問を土居くんにするので、初学者の方でも分かりやすいと思います。全7章でできていますが、それぞれの章の終わりにまとめがあって、それが対話形式をきちんと締めている感があり良いなと思いました。

余談:基本を知らずにテクニックでどうこうすることは結果として遠回りだと思う

SEOの小手先のテクニックのみにフォーカスしたブログ記事にはてぶがたくさん付いているのを見た時など、「SEO」という言葉のひとり歩きしている現状にヤキモキすることがあります。

ヴォラーレではWebコンサル事業に関わらない社員であってもみんなSEOのことはある程度理解しているような環境のためあんまり問題として認識していなかったのですが、転職して外に出てみると入社前の自分と同じく、ネット業界においてでさえ「SEO」の話では小手先のテクニックがもてはやされている状況だと感じます。
(某所で1000以上ストックされている「SEO策」の記事で、でひたすらOGPやmetaタグの話が書かれているのを見たりすると。。)

まぁ実際小手先の話ってそれ自体間違ったことは書いてないことが多いです。しかし、そもそもの「自分が提供するサイトの情報をユーザーに伝える」というサイト運営自体の目的に立ち返った時、一体何故それをする必要があるのか理解しているほうが遥かに効率的だなと思います。

アプリのUIを作りましょうってなった時もまずコアとなるユーザー体験を考えた上で、それに乗っかるビジュアルデザインやインタラクションとして デザインの原則や、iOS Human Interface GuidelinesMaterial Designといったガイドラインに則ってデザインを構築していきます。それと近しい話だなと。

直接SEOに関係する仕事をしていなくても、SEOを学ぶ必要性はあるか

―SEOは、ユーザーの「検索して情報を探す」という行動に対しての「答え」を作ること

最近検索したワードで何か思いつくものはありますか?

私だと今朝ちょうど、最近使っていた薄手の毛布を片付けようと思って、「マイクロファイバー 洗濯」と検索したらnanapiさんの記事「家庭でマイクロファイバーの毛布を洗濯する方法」が目についてクリックしました。

私の場合は自分で洗濯する方法を探していたからnanapiさんの記事がドンピシャでしたが、同じ検索ワードでも、自分で洗濯する方法を探しているユーザーかもしれないし もしかしたら「めんどくさいからクリーニング屋に頼みたいな」「毛布を洗うときの洗剤が欲しい」等、そんなことを思っているユーザーもいるかもしれません。

翻ってサイト運営者側の視点で考えるとざっくり以下3つの行程です。

  • 自分が提供する情報やサービス・商品について、どんなユーザーがその情報を求めているかを想像し、
  • 自分のサイトの情報が適切に検索エンジンに理解されるようにサイトを整理したり
  • コンテンツを追加作成したりする必要があります。

すごいざっくりで逆にヴォラーレの方々に怒られそうですが笑、そういうことを考えて実施するのがSEOだなと。

検索エンジンとSEOの関係で言うと以下のような感じかと。

  • 検索エンジン=インターネット上の情報を集めて、取り出しやすいように整理しておく
  • SEO=情報を作り、検索で取り出されやすい状態を作ること

※「10年使えるSEOの基本」を参考に記載

ある種の情報を探すときに検索するという行動はかなり一般化。デザイナーやディレクターは今直接関係なくても学んでいて損はない、と思う。

今はグッドパッチというUIデザインの会社でアプリのUIや全体を通しての体験を考える仕事をしているので、SEO(検索結果経由のユーザー体験)をベースとしてデザインを考える機会は前よりかなり減りました。

でもちょこちょこ話としてはあったり、検索結果流入がメインじゃなくともサブとしてあるよね、って時は結構あるんですよね。

例えば、つい最近も会社のコーポレートサイトをリニューアルする際、一体どんな人がUIデザインを提供する会社の情報を必要とするかな?と考えてSEOの観点からのアドバイスをしたり、URL構造の話をしたりふとしたきっかけで検索ユーザーのUXを考えてサイトのデザインや構成を考える必要がありました。

また、例としてクライアントのサービスがそもそも検索結果からの流入のユーザーが多く、そのサービスを基盤としたアプリ化、みたいな話があった場合はSEOの仕組みもある程度わかっていたほうが全体のデザインを考えるときに役立つ、みたいなこともありそうですよね。

まとめ

SEO、とりわけその基礎を学ぶ重要性についてとそれを学ぶ時に是非おすすめの土居さんの「10年使えるSEOの基本」の紹介やあれこれでした。

しかし昨年末までヴォラーレにいた人間なのでステマっぽく感じられますかね、、どうでしょうか。。個人的にはSEOの基本を誰でも分かりやすく勉強出来る本ってなかなか無いしステマとかではなく普通にこれからSEO勉強したいっていう方には読んでもらって損ないなと思ってます。

volareikemen(写真は土居さんと写ってた唯一の写真、去年のお花見)

補足1. 初心者や初学者じゃないかも、って人の場合

本書の対象者はSEO初心者・初学者の方なため 既に何かしらの方法でSEOについて勉強してて実務でもかじったことあるわ、という方については物足りない部分も若干あるとは思います。

ヴォラーレが運営するSEO HACKS 公式BLOGは土居さんが中心となって今回の本をより中級者・実務者向けにまとめたような内容や、SEOの最新の動向についてなど頻繁に更新されているのでおすすめです。FacebookページLikeしとくといいと思います。
http://www.seohacks.net/blog/

ちなみに、今年の最初に土居さんが更新された「2015年、確実に成果を出すためのSEOの方程式」という記事はすごくよく整理されていて、大変勉強になりました。何度も読み返して今の会社の朝会でこの記事を元にSEOの考え方について紹介させていただいたりしました。

http://www.seohacks.net/blog/contents/seo_houteishiki/

matome

補足2. デザイナー・エンジニアの方の場合

またデザイナー・エンジニアの場合 SEO実務でやるとしたらマークアップやリダイレクトについての知識が重要になると思いますが、この本は技術的な話というより考え方の本なので、技術については並行して他の本からもキャッチアップされるのがおすすめです。

いつもおすすめしているのは「SEOを強化する技術 エンジニアが内側から支えるサイト設計・構築術」という本です。ただこれ2009年の本で。今読んでも全然使える内容だと思ってますが、もし他にもおすすめの本あったら逆に私も教えていただきたいです。

 

10年つかえるSEOの基本

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